フォトギャラリー ヨーロッパ編1

 パリ

2キリスト文化圏行脚、まずは皮切りにパリ行きを敢行。アジアオンリーだった自分がここで何を感ずるかに期待してみたい。5パリ到着の夜、一人でルーブル界隈を散策中の一コマ。確かゴッホの絵でこんなのありましたよね。初日から触発されてます。
18セーヌ川の畔に佇み、しばし時の移ろいに身を任せる。ここがパリだという自覚もそこそこに、おもむろにカメラを向ける。あれに見えるはエッフェル塔か・・・28憧れの泰西名画との対面を果たすべくルーブル美術館へ出向く。図録でしか観たことのない絵画が目白押し、思わず本物なのか?という錯角におそわれる。
108パリジャンが皆お洒落とはいわないが、町の佇まいとダンディズムが憎らしいほどマッチしている。63地下鉄でのスナップショット。大道芸はパリの至る所で目にする。なぜか掛けている男性の視線が妙に気になる。
59カフェにはいつもたくさんの人が集まり、思い思いに時を過ごす。そういえばサルトル馴染みのカフェは何処だったっけ・・・92地下鉄のホームなのだが、近未来の異空間のように見えてしまうのは私だけだろうか・・・
39パリの路地裏でのスナップショット。気のおけない隣人との日常の他愛のない会話に華が咲く。どこにでもありそうな情景だけに共感がわく。121ムーランルージュのイメージショット。かのロートレックやドガもここでの有象無象の人間模様にこころ惹かれ、創作のモチーフとした。
94ステージで抱き合う二人を眺めるお嬢ちゃん。この子の心に芽生える感情を、その後ろ姿を通して想像してみる。126妹にばかり掛かりきりの母親に少しばかり不満を訴えるお兄ちゃん。どこの国でも子供は皆一緒だなと思う。
50昨今の日本食ブームに代表されるように、わが国のサブカルチャーも海を渡りパリにも浸透しつつある。こんなところまでグローバル化の波が押し寄せている。23ミュージアムとは女神ミューズが住まうところというのが由来とされるらしい。言い得て妙である。
143ノートルダム寺院での一コマ。恋人と愛を語り合うカップル。

そんな二人だけの世界をパリの町並みが優しく、しかも幻想的に包み込んでくれている。
145夜のしじまに恋人たちが漂っているかのように見える。そして街の灯りがまるで印象絵画のように二人を照らし出す。

バルセロナ・マドリード

s1キリスト文化圏行脚 第2弾スペイン編。バルセロナ、マドリッドを中心に市井の人々の生活や文化に注目してみた。s2バルセロナのカタルーニャ広場を行き交う人たちをしばし定点観測。定点と言いながらブレているのはご愛嬌?
s3レストランでワインを煽る人、通りを行き交う人たち。思い思いに生活している様をアウトサイダー的見地でカメラを向けてみる。s4シュールレアリズムの大家ダリのあまりにも有名な溶ける時計がここにも3次元の世界で展示されている。なんか食えそうにない水飴に見えなくもない。
s5美術館の回廊を歩く家族の微笑ましい後姿。母親の差し出す右手に幸福安寧への誘いと慈しみを見て取る。s6ガウディ設計のアパート、カサ・ミラの屋上の煙突群。一見シュールなフォルムに目を奪われがちだが、排出効率など機能面にも配慮がなされている。
s8町並みから一筋入った路地での一コマ。落ち着いた佇まいの中に静謐でソフィスティケイトな雰囲気が漂います。s11日本でも今流行りのバル。本家本元は流石に生活の一部として浸透しきっている。にわか仕込みの私も早速ご相伴にあずかりました。
s12リセウの骨董店で求めたクピィをカテドラルの前にあしらってみた。塗装の剥げ落ちたご面相は少し強面だが時代を感じさせて、これはこれでOKかな・・・s13かの有名なガウディのサグラダファミリア。自然のフォルムから学び、敬虔なキリスト教信仰により具現化された構築物に終始圧倒されっぱなしであった。
s14ガウディ設計のグエル公園でのスナップショット。愛犬といつもの散歩コース?をゆく老婦人。その後姿に長閑で平和なひとときを垣間見る。s15首都マドリードから車で2時間コンスエグラの風車を見学。あの有名なドン・キホーテの舞台となったところで、しばしラ・マンチャの男たちの曲のメロディに浸る。
s16コンスエグラでの一コマ。たまたま一人で泣いている子にでくわす。他愛のないことだが旅でのテンションゆえか、ふとしたことに妙に心惹かれるものである。s17アランフェスからマドリードに戻るバスの中での光景。乗客それぞれの目的を乗せバスはひた走る。そこには程よい疲労感と共に静寂が立ち込めている。
s18地下鉄の中で見かけた若い女性。アンニュイな面持ちがなんとなくいたいけに思え、不思議な魅力を醸し出している。s19プエルタ・デル・ソルでの夕景。いつか夢でみた幻影か、はたまたニューシネマ・パラダイスのワンシーンのような光景が心を捉えてやまない。
s22リセウの路地裏で老犬ラッキーと出会う。覚束ない足取りでわが家へ帰ろうとしている。その姿に元気で、とりあえず元気でと声をかける。s23サン・ジュセップ市場で勇ましく包丁をふる女性。どこの国でも市場は活気に満ち溢れていて、女性は一様に逞しい。
s24マドリードの夜。仕事を終え帰路に着こうとしているのか、それとも一日の疲れを癒しにバルへと向かうのであろうか。s25ガウディがその創作のインスピレーションとして通ったモンセラットの山群。ここは奇岩に抱かれたキリスト教の聖地でもある。

ローマ・フィレンツェ・ナポリ

DSC06843キリスト文化圏行脚 第3弾イタリア編 古代ローマ帝国の名残りあるこの地に立ち、史実に思いを馳せ撮影を試みる。DSC05969ローマと言えばキリスト教の総本山バチカンはまず外せないところ。サン=ピエトロ大聖堂の壮大な伽藍にはしばしア然とするばかりである。
DSC06012学校の教科書なんかでよくみかけた、ミケランジェロ作「最後の審判」のあるシスティーナ礼拝堂。係員からノーフォト!と注意された。203ヴィットリアーノの前で記念撮影。地方のハイスクールの小旅行といったところか。男女を問わず皆仲が良いですね。青春ですな~
200a街で見かけた美しい娘さん。クリムトよろしく画像をいじくってみました。残念ながら悪戯の域を出ておりません。DSC07928パンテオンで見かけた大道芸人。トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」を大熱唱。こんな道の往来でオペラを耳にするなんて感激だ!
49傾きかけた陽光に映える石畳。どこまでも敷き詰めた石のひとつひとつに自然と対峙し組みした痕跡を認める。38強烈なまでに人間の情念をカンバスに叩きつけたカラバッジオという画家の鬼気迫るパッションにただただ圧倒されるばかりである。
227車中、知的で気品溢れる女性に遭遇。その横顔はまるでミューズの面持ちで、あらゆる美の原点がここに集約されているかのようであった。117フィレンツェの往来で物乞いに出会った。顔を隠すように地面にひれ伏し懇願するさまは、堂々と喜捨を促すインドのバクシーシとは一線を画す。
119ここイタリアでも昼間からやたら寝てる人が多い。ましてや女性があられもない姿で・・・。でもどこか微笑ましいのである。90厨房の片隅を窓越しにスナップショット。パスタの具の仕込みだろうか、なんだか香りがここまで漂ってきそうだ。
DSC06697大聖堂が夕暮れの中、ライトアップで映し出される。そんな荘厳な風景のもとで、おもむろに読書に耽る。何と贅沢なことか。DSC06744うつろいやすい時の間で少女がメリーゴーラウンドではしゃぐ。ぐるぐる回る光景にわずかに眩暈を感じながら、その中で少女の歓声だけがこだまする。
DSC06750わが子の似顔絵を依頼する母。ポーズをとることに飽きてしまって欠伸をする少女。そんな少女にちょっと困惑して苦笑いを浮かべる絵描きさん。DSC06747いつかどこかで観た既視感とでもいうものか。いろんな映像が洋の東西を問わず頭の中を走馬灯のように駆け巡る。
DSC07559ナポリ名物のピッツァ・マルゲリータに舌鼓を打つ。トマトとモツッレラチーズとバジルのシンプルな取り合わせがたまらない。165ナポリの下町スペイン地区を散策。イタリア版肝っ玉母さんが日長往来で時を過ごす。この無為徒食さが何故かうらやましくなる。
DSC07797どこの小路にもこんなふうにジーザスが祭って?ある。奇しくもバイクのナンバープレートに不吉なものを見てしまった。なんという皮肉DSC07792ナポリの街角をスナップしていたら図らずもモアイ顔のヅラおじさんが画面に入ってしまった。これはこれで面白い・・・
173路上で愛犬のナポリタン・マスティフと佇むおじさん。スカッパ・ナポリ一円をぐるっと散策し、しばらくして戻ってみたら、まだおんなじところにいた。55ローマへ戻りテルミニ駅近くのカフェへと足を運ぶ。一日の終わりに人はそれぞれ思い思いに夜を、そして人生を楽しむ。いいではないか・・・

ロンドン

1aかつて大英帝国として名を馳せたイギリスの首都ロンドンへやって来た。まずは平和の象徴である鳩君たちのお出迎えである。2a朝方ホテルのすぐ前のハイドパークを散歩する。都会の喧騒から逃れ、しばし憩いの時間に浸る。朝の陽光が目に眩しい。
3a聞きしに勝る大英博物館。膨大な所蔵品も一部は略奪の産物と聞く。であるからこそ現存し、我々の眼に触れることができるという皮肉。4aナショナルギャラリーの絵画を鑑賞。垂涎の的である名画もかつての栄耀栄華を誇った英国の象徴と言うこともできる。
5aノティング・ヒルでのスナップショット。初めワンちゃんに目が止まったが、よく観ると飼い主さんはダイアナ妃によく似ているではありませんか?6aアンティーク・マーケットで見かけたアンティークな親父さん。いつ頃からそこに腰掛て、往来の人たちを眺めて続けてきたのだろう・・・
7aBarで思い思いに寛ぐ人たち。門外漢の自分が大きくガラスに映り込む。委細かまわず話に華が咲く。背後に二階建てバスが通り過ぎる。8a下町の食堂で肉料理を注文する。ブリスキットという部位の燻製牛肉らしいが、香ばしくて柔らかく初めて味わう肉の旨味であった。 感激
9a駅からホテルへ帰る道すがら目にしたレストラン。三原色が見事に配色され、辺りの雰囲気をほの暖かく醸し出している。10a寒々しい往来からバーカウンターを覗き見る。何処からかビル・エバンスのワルツフォーデビーが聴こえてきそうな、そんな光景だ。
11aピカデリー・サーカス広場から眺めた夕景。アールを描く構造物ひとつにも美意識の高さを感じずにはおれない。12a茜色に映えるレストラン。一日の仕事を終え、人々はそれぞれに酒を燻らし会話に勤しむ。なんか楽しそうだ。
13aロンドン近郊の田舎町テッドベリー。羊が放し飼いにされ、いかにも牧歌的な風景が続く。ここなら住んでもいいかなと暢気に思ってみたりする。14aコッツウォルズ地方のストラウドで見かけたシーン。こんな建物や足長の男性を目にするとユトリロやブラマンクの絵画を思い浮かべてしまう。
15aロンドン観光に来ている他国の若者たちだろうか。流行の自撮り棒でハイポーズを笑顔で決める。右端っこの衛兵が好対照で面白い。16aトラファルガー広場のネルソン提督の像の足元で愛を語り合うカップル。今の二人には野暮な日本人など目に入ろうはずはない。
17aテート・モダンで見かけた流麗な美少女。彼女の涼しげな瞳とマネの絵画にある女性のそれとが図らずも重なってしまった。18aフランシス・ベーコンの絵画の前で何やらデスカッションしている。難解と思える絵でも臆することなく素直に向き合うことが文化なのだ。
19aメトロの中で何やら夢中で調べごとをしている美しき女性。真剣さゆえ凜とした様に、より魅力を感じてしまった。20a体感温度4度の中、平然と戸外でビールを煽る英国人。ホットな話題に夢中でも、にわかに信じがたいのであります。
21a降りしきる雨の中、繁華街ソーホーを行き交う人々。濡れた路面に映し出されるネオンのイルミネーションが幻想的です。22aエドワード・ホッパーのナイト・ホークス(夜更かしをする人々)という絵があります。都会の喧騒の中にある泡沫の静寂という意味深な絵画です。

オランダ

1オランダのアムステルダムへやって来た。運河の広がる湖水地帯で国名ネーデルランドとは低い土地を意味するという。
2世界三大名画の一つレンブラントの「夜警」。表面のニスが経年変化で黒くくすんだことによって後年命名された画題ということだ。
3来場者に絵画を説くガイドさんまでもが額に収まっているかのようなトリッキーな写真となりました。
4旧教会を臨む運河にかかる橋の欄干にたたずみ、いにしえのオランダ国の繁栄に想いを馳せる。
5バーカウンターに腰掛け遥か遠方より来たりし己を面白がりながら、暫しグラスを傾ける。シングルモルトが身体に沁みる。


6フェルメールの名作「デルフトの眺望」よろしく新教会より旧教会を望む。静かに佇む街並みが遥か遠くまで広がる。
7ハーリング(鰯の塩漬け)を炙りパンに挟んで、さしずめイワシドックなるものを頬張る。イスタンブールのサバサンド同様、日本人にもウケる味です。

8フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞してきた。彼女は蒼いターバンを纏ってたが、その直後黒いチャドルの美しきムスリムの女性と遭遇。
9オランダといえば風車。ベタな題材ながら流石に本場、晴れ渡った空に良くマッチしています。10オランダにも行楽日和という言葉があるのか、そんな日の一コマ。やんちゃな弟に手を焼くお兄ちゃん。
11こんな長閑な風景、いつか夢に出てきたような。人はいつも心の中にやすらぎを求めているのです。12人を引き付けて止まないマチエール(表面の絵具の質感)。ゴッホはそのタッチの一つ一つに情念というものを込めていたのでしょう。
13幼少の頃から絵画に親しみ何物にも捉われず好奇心を持つことが美を自分の中に取り込む最善の術と知る。14デン・ハーグ駅前のカフェでのワンショット。テーブル越しに気づかれないようにシャッターを切る。構図に拘らない大胆でおもしろい写真が撮れました。
15デン・ハーグの夜の街を散策。ひと気のない静寂だけが辺りを包み込む。まるでエドワード・ホッパーの世界が眼前にあるようだ。16宿の近くの馴染みの往来にカメラを向ける。暮れなずむ中、街の灯りに安堵する。
17朝の訪れを知らせるかのようにカーテンの合間から陽光がプリズムのように差し込む。さあ今日はどんなシーンに出会えるかな?18清々しい朝の光に照らされた少女の姿にそっとカメラを向ける。あたかも花びらに留まる可憐な蝶々を捉えるかのごとく・・・
19街のとあるアンティークショップに入る。古き良き時代の品々に目をやり旅の記念にと、お気に入りの一品を贖う。20a古い街の教会のカセドラルで異教徒である自分が何を祈るでもなく、ただ手を合わせる。
21窓越しに映る人だったり犬や猫だったり、いろんな光景が目に飛び込んでくる。窓というフレームの中の気配をちょっと想像してしまう。
22旅の終わりの移ろいやすい時間に街を照らす電飾のほの暖かさにホットし同時に一抹の寂しさを感じるのは私だけだろうか・・・

 

 

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