| 北アフリカのモロッコへやって来た。早速コウノトリさんのお迎えに嫌がうえにも期待が高まるというものです。 | | まず手始めにカサブランカのメディナへ足を運んでみる。有象無象の入り組んだ街の雰囲気に一瞬アジアの混沌とオーバーラップしたしまった。 |
| リアドとはモロッコのお洒落な民宿といったところだが、フェルメールの絵画にありそうな静謐な佇まいがそこかしこに顕在している。 | | マラケッシュの観光地では子供がはしゃぎ、恋人たちが臆面もなくキスを交わす。なにものも謳歌するなんて自由ではないか。 |
| リアドの内装の一つ一つにこの国の風土・文化そして美意識を見て取ることができる。とても心地良くて快適だ。 | | 小路を歩いていてもカラフルな彩色が目に飛び込んでくる。フォトジェニックなことは言うまでもないが、もっと意味深いものを感じる。 |
| マラケッシュのスーク(出店)を散策する。所狭しと並ぶ店の数に気圧されながらも好奇心ばかりが煽られて興奮してくる。 | | かなりのインパクトで羊の頭が目に飛び込んできた。躊躇する間もなく店の主人に声をかけられ賞味するはめに・・・豈はからんや美味なることこの上なかった。 |
| ジャマエル・フナでの大道芸に興じるモロカン達。幼少時、紙芝居に夢中になった小生も少なからずシンパシーを感じてしまう。 | | 暮れなずむジャマエル・フナ広場。ここへ来てまだ2日しかたっていないのに妙に馴染んでいるのは何故だろう。 |
| 夢の中での一場面のような。アラジンの魔法のランプから躍り出てきたようなオジさんがイデアの国へと誘う。 | | 夢から目覚めても、まだ夢うつつの中にいるような寝室で非日常が目まぐるしく展開していく。痛快だ! |
| バスでオート・アトラス越えのさなか車中からスナップショットをこころみる。完璧?な構図とカラーコーディネートは偶然の産物か、はたまた必然のそれか。 | | 砂漠の民トゥワレグ。鋭い眼光から大自然に通じた気骨を観て取ることができる。
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| 左にアイト・ベン・ハトュの遺跡、右にアトラス山脈を有するサハラ砂漠。なんと雄大なランドスケープ! | | アイト・ベン・ハトュを住まいとするベルベル人のハザン。猛々しくも心優しいジェントルマンだった。 |
| 家族のために井戸水を甲斐甲斐しく運ぶ健気な少女。彼女の瞳に幼いながらも凛とした力強さを観てとる。 | | アル・ジャディーダにある古のポルトガル貯水槽。建造物のフォルムの連続が恰も光の音色を奏でているかのようで幻想的だった。 |
| 幼い頃からサッカーに興じるのは昨今のどの国でも共通したところと観える。コスチュームとボールがうまくドリブルしていて面白い。 | | 自撮りで仲良くツーショット。代りにシャッターを切りましょうか?などと申し出るのは野暮なもの |
| 晴れ渡った空、直射光に照らされる建物、そしてフットボールに興じる子供たち、まるで画家デ・キリコの世界がここにある。 | | 老婆の生きてきた幾星霜を推し量ることはできないがその刻まれた深い皺の一つ一つに敬意を払うことはできる。 |
| 旅も終わりに差し掛かり朝焼けの中を羽ばたく鳥たちの飛翔に清浄なるものを見出す。センチメンタルの成せる業か。リターン・トュー・フォーエバー | | アトラス山脈を眼下に仰ぎ、己の辿った道のりと旅のエピソードを反芻する。 |